資料まとめ 発達障害関連
以前勉強会用にまとめたので、こちらにも記載します。
を参考にしています。
■自閉症の有病率の変遷
1960-1970年 0.04~0.05%
1980年代 久留米、茨城、カナダなど 0.1%
1991年 名古屋 0.19% 横浜 0.21%
2000年以降 アメリカ、英国 0.6~0.9%(新基準)
2006年 英国 1.2% 名古屋 2.1%
2012年 韓国(ソウル) 2.6%
図1 自閉症有病率の変遷をグラフ化したもの
■増加要因
診断基準の変化(軽度児をASDに含むこと)
親や専門職の間で知識の増加
発見や支援体制の充実
(日本での有病率の増加は、乳幼児健診システムが欧米より整備されていたためと考えられる)
小児の精神疾患や発達障害の中で最も有病率が高い
有病率のばらつきが極めて大きい(1%から15%)
有病率が異なる理由
多動・衝動性の評価の困難性
特徴のマイナス面がプラス面と評価されること
評価者の主観に左右されやすい(同一質問紙を使用 教師4.3% 親31%)
愛着障害(虐待、ネグレクト)の多動との鑑別課題
要支援家庭の幼児の多くが多動・衝動性を持つ
ADHDとASDの併存(両方ある場合ASDを優先してきた)
(DSM-5から、両方併記可能)
■増加しているか?
日本 継続的なADHDの疫学調査が乏しい
アメリカ 繰り返し調査
1990年代 有病率5%未満
2000年以降 増加傾向
2003年 7.8%(男児11.0% 女児4.4%)
2007年 9.5%(男児13.2% 女児5.6%)
2003年の調査 州によって異なる
コロラド州5.6% アラバマ州11.1%
2007年の調査
ネバダ州5.6% ノースカロライナ15.6%
■増加要因?
見かけ上の要因
関心の高まり
スクリーニング体制の整備
真の増加
低出生体重児の増加
多胎児の増加(不妊治療による影響)
妊婦の喫煙
妊婦のアルコール依存、薬物依存
(真の増加の証明はされていない)